出てゆく糸

出てゆく糸

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出てゆく糸
田島 健一

ももいろに時雨れて客が私を見る
十二月あたたかし丸洗いの鎌
日没や弟にふくろうが棲む
雨が鮫ぬらしてわかりはじめる死
懐手して懐の奥に糸
蒲団干す雲にくわしい配偶者
湯ざめしていると出てゆく糸がある
冬ごもり抱きあえばアイダホのよう
日輪や軽トラックをすべる鮫
つよい眼と事のなりゆき冬の虹

 

 

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